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41カーキ 45カーキ 違い|まず見るべき4つのポイント

41カーキ 45カーキ 違い 軍放出品

41カーキ(M-41 Khaki Chino Trousers)と45カーキ(M-45 Khaki Chino Trousers)について、最も分かりやすい違い→細かい違い→マニア視点の順にまとめました。

※マニア視点のパートは、深追いしなくてもOK。ただ、背景を知ると“違いの意味”が見えてきて、知的好奇心がくすぐられます。

読み終えるころには「どこを見れば判断できるか」がはっきりします。

仕様・年代・個体で例外は出ます(とくにボタンや表記)。

41カーキ 45カーキ 違い ボタン メタル 尿素

最も分かりやすい違いは4つ(まずここ)

  1. ボタン
    • 41カーキ:ディッシュ型メタルボタン(“U.S. Army”刻印)
    • 45カーキ:尿素ボタン(トップボタンのみ大きい個体が多い)
  2. サイドシーム(脇の縫い)
    • 41カーキ
      -(QMC 6-254系)外から2本ステッチが見えるフラットフェルド
      -(PQD 19A系)シングルステッチのプレーンシーム
    • 45カーキ:サイドシームがダブルステッチ
  3. ベルトループ
    • 41カーキ:7本ループ
    • 45カーキ:細ベルトループ
  4. ポケット口の玉縁(見た目)
    • 41カーキ
      -(QMC 6-254系)両玉縁
      →(PQD 19A系)片玉縁へ簡略化
    • 45カーキ:片玉縁(コイン・ヒップ)

細かい違いは5つ(仕様・表記・作りの差)

  1. 規格(SPEC)系統
    • 41カーキ:QMC 6-254 または PQD 19A 系
    • 45カーキ:MIL-T-2064A 系(PATT. DATE 20 JAN 1945 の個体例あり)
  2. ボタン構成(フロントフライ周り)
    • 41カーキ:ウエスト1+フライ4(27リーニュ/22リーニュ表記)
    • 45カーキ:ボタンフライ+尿素ボタン(トップのみ大きい個体例)
  3. ヒップポケットの留め
    • 41カーキ:(資料上)“水平スリットポケット”仕様
    • 45カーキ:ヒップポケットはボタン無し
  4. 表記の方式
    • 41カーキ:コントラクターラベル(縫い付け)
    • 45カーキ:スレーキにスタンプ印字(SPEC・年など)
  5. 裾の出荷状態の扱い(よく出る差)
    • 41カーキ:支給時アンヘム(裾上げ前提の長いレングスになりやすい)
    • 45カーキ:オリジナルのシングルステッチ裾が残る個体例

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マニア視点で見る7つの違い

ここは、サラッと目を通すくらいでOK。刺さる人には刺さります。

1.制服としての「役割」が違う

41期のカーキは、戦前〜開戦初期にかけて 駐屯地/野外/戦闘まで幅広く使われていました。
ただ、戦争が進むと「戦闘の主役」から外れていきます。U.S. Army側の整理でも、1943年に“戦闘専用の新制服”が初めて用意されたという文脈が出てきて、カーキは相対的に「戦闘ではない側」へ寄っていきます。
45側はその延長で、暑い時期や熱帯地、基地内の勤務・外出といった “寿命の長いカテゴリ”に残っていくイメージです。


2.「毒ガス」前提の揺れが挟まる(41側の時代のクセ)

41側の時代には、ガス防護を入れた海外向けと国内向けの標準が併存する時期があり、さらに供給都合で寄ったり、のちに要素が外れたりする“揺れ”が出ます。
この揺れが何を意味するかというと、同じ「カーキのコットントラウザー」でも、どこに回す物資かで思想が変わりやすい、という点です。45側はその揺れを抜けたあと、比較的落ち着いた世界で整っていきます。


3.生産設計が違う(個体差の出方が変わる)

41側は「戦前設計+急激な動員」の時代で、生産能力を上げるために 別仕様(PQD 19A)を並走させて、とにかく作れる母数を増やす動きが入ります。
ここは縫い方の違いだけじゃなく、検品、歩留まり、工場側の対応まで含めた“作り方の切替”です。
45側はそこからさらに進んで、MIL規格で「こう作れ」が固定化される世界に入っていくので、個体差の出方が「戦時の分散」→「規格統一」へ寄っていきます。


4.資材の世界が違う(金属→樹脂)

41期の初期個体は、亜鉛系の “U.S. Army”刻印メタルボタンが象徴的です。
その後、資材と量産のロジックで プラスチック化が進み、45カーキで見かける 尿素ボタン(urea)は、その流れと相性がいい。ここも「時代の空気」が出ます。


5.調達の“地図”が違う(どこが買って、どう回すか)

WWII期は、Quartermasterの仕組みの下で、特定のデポが調達拠点として機能する場面が出てきます。
こうした兵站の帳票文化が、内側スタンプや表記の出方に結びつく。見た目以上に「書類の世界」が濃くなります。


6.戦後の制服改革の中で、45カーキの立ち位置が見える

戦後の制服史の文脈では、コットン・カーキが「だらしなく見える」問題として語られ、より整って見える体系へ寄っていく流れがあります。
45カーキは、マニア的に言うと、戦時の“とにかく作る”を抜けて、戦後の“統一感と体裁”へ寄せていく途中の世代。
だから41より“戦後スタンダード感”が出やすい、という見立てになります。


7.45カーキの落とし穴(ここだけ注意)

MIL-T-2064Aの「紙の世界」は1950年代寄りの話が強い一方で、個体に 1945のパターン日付が残っていることがあります。
なので 「1945=WW2製造」とは限らない。ここで混線しがちです。

※ここは深追いしなくて大丈夫です。この記事は「何年製か当てる」より、「現物の作りで見分ける」ことを目的にしています。

まとめ

  • まず見るべきは4つ:ボタン/サイドシーム/ベルトループ/玉縁
  • 次に詰めるなら5つ:SPEC系統/フライの構成/ヒップポケットの留め/表記(ラベルorスタンプ)/裾の出方
  • マニア視点の芯
    • 41は「戦前設計+戦時の分散と揺れ」
    • 45は「規格統一・体裁の時代へ寄る途中」

最後に余談ですが、最近は WAIPER.incのM-45 Khaki が人気ですね。
レプリカながら、無骨さと高級感のバランスがよくて、しっかりした生地感とほどよい光沢も魅力。リピ買いする人が出るのも納得です。

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