フランス軍M52チノパンを見分けるなら、外観よりも内側のタグやスタンプを確認したほうが判断しやすいです。なぜなら、レプリカは見た目(タックや太さ)が実物っぽく作れても、内側の表示まで再現するのは難しいからです。検品・受領のスタンプやサイズの数字表記、さらに縫製や構造に差が出ます。
フランス軍M52チノパンは、海外では mle 47/52 と呼ばれることが多いです。
見分けの前に:M52の前期/後期の特徴をざっくり押さえる
M52チノを見分ける前に、前期/後期の特徴をざっくり押さえておくと、実物とレプリカの違いが見えやすくなります。なぜならM52は、前期と後期で細部が変わるため、前期の話と後期の話が混ざると比較がズレてしまうからです。
たとえば、前期の特徴でチェックしているのに、目の前の個体が後期寄りだった場合。
「どこか違う」と感じても、それがレプリカの違いなのか、単に後期型だからなのかが分からず、判断が難しくなります。
だからまずは、「前期っぽい/後期っぽい」を軽く押さえてから、実物とレプリカの差を見ていくのが近道です。
前期/後期の目安はバックポケット
- 前期:タブ(短いベルトのような留め具)※前期はフラップがついてません。
- 後期:フラップ(ポケットのフタ)
後期↓

※ワンタック・ツータックは気にしなくてOK!
前期/後期の目安がついたら、次はここからが本題。M52の実物とレプリカの違いを見ていきます。
市場に多く出回ってるのは、M-52の後期と思ってもらえればいいです。
前期は値段が跳ね上がるので、「なんか異常に値段が高いぞ」と思ったら、それは前期の可能性があります。とにかく、バックポケットを確認してください。
具体的に見分けるポイントは3つ
実物とレプリカの差が出やすいのは次の3つです。
- 内側の表示(スタンプ/数字表記/タグ)
- 細かい作り(縫い方/補強/ポケット周り)
- シルエット・サイズの考え方(“今のチノパンっぽさ”が出る)
順番に解説していきます。
内側の表示(スタンプ/数字表記/タグ)
フランス軍の実物は、内側に軍の管理スタンプが残っている個体が多いです。ここでいう「管理のための表示」は、ざっくり言うと サイズの数字表記や、検品・受領系のスタンプなど。「軍モノとして扱うための情報」が内側に入っている、というイメージです。

簡単な話、実物はWAIPERで見れます。
これ → 実物 フランス軍 1950~60年代 M-52 チノ
一方レプリカは、基本的にブランドのタグが付きます。サイズも「S/M/L 」やインチのように、現代の服と同じ表記になりやすいです。※レプリカでも、例えば、WAIPER.incのレプリカ M-52は数字で表現しています。
レプリカもWAIPERで見れます。
これ → WAIPER.inc フランス軍 M52 チノ
ここでのコツ(ネットで見る際の重要ポイント)
- 「内側が写っているか」がまず重要。
ネットで確認する際、内側の写真がない個体は、実物かどうかを強くは言えません。 - 「スタンプがある=100%実物」と断定はしません。
ただ、実物らしさが一気に上がる情報なのは確かです。
ただしここも、スタンプあり=実物/スタンプなし=レプリカと決めつけはできません。スタンプが薄れて消えている個体もありますし、復刻で“それっぽく”入れている場合もあります。
例えば、アルファのM52チノは、内側にサイズもスタンプもありません。バックポケットにアルファのロゴがついています。↓

WAIPERでアルファのレプリカM52チノが確認できます。見分けの知識として役に立ちます。
これ → ALPHA M52 チノ レプリカ
細かい作り(縫い方/補強/ポケット周り)
次に見るのは、縫い方や補強などの“作り”です。
レプリカは見た目を似せやすい一方で、縫い方や処理のクセまで揃えるのは難しいことが多いです。
ここは文章だけで全部を説明すると逆に分かりにくくなるので、まずは「見れば差が出やすい場所」を絞ります。
見ると本物とレプリカ(偽物)との差が出やすい箇所(おすすめ順)
- バックポケット周り(フラップの形・ステッチ・補強の入り方)
- 前の開き(ボタン周り)(作りが簡略化されていないか)
- 股周り(縫い合わせのクセ、補強の入り方)
「縫製がキレイ=レプリカ」「粗い=実物」みたいな単純な話ではありません。
実物は軍用品らしく実用優先の作りが残りやすく、レプリカは売りやすさや量産の都合で作りが変わることがあります。例えば、実物は“必要なところに必要な補強”が入っている一方で、レプリカは短い返し縫い(バータック)などの補強ステッチの位置が違ったり、補強が少なくなることがあります。
早い話、実物はWAIPERで見れます。
これ → 実物 フランス軍 1950~60年代 M-52 チノ
レプリカもWAIPERで見れます。
これ → WAIPER.inc フランス軍 M52 チノ
シルエット・サイズの考え方(“今のチノパンっぽさ”が出る)
最後に、見た目の話をします。
ただし、ここは「太い/細い」みたいな雑な話ではなく、サイズ設計の考え方を見ます。
レプリカは多くの人に売りやすいように、次の部分が調整されやすいです。
- 腰回りの収まり
- 股上・股の形
- 全体のバランス
結果として、シルエットが現代のチノパンに近づくことがあります。

実物は良くも悪くも軍パンらしいクセが残る個体があり、そこが「雰囲気」ではなく「差」になって出ます。ここでいう「軍パンらしいクセ」は、腰回りの立ち上がり、股上の深さ、太ももから裾にかけての落ち方などに出ます。現代のチノパンみたいに“きれいに整う”というより、無骨なシルエットが残るイメージです。
早い話、実物はWAIPERで見れます。
これ → 実物 フランス軍 1950~60年代 M-52 チノ
レプリカもWAIPERで見れます。
これ → WAIPER.inc フランス軍 M52 チノ
実物/レプリカの見分けポイント比較表
| 見るポイント | 実物(フランス軍)に出やすい傾向 | レプリカに出やすい傾向 | 写真で確認する箇所 |
|---|---|---|---|
| 内側の表示 | 数字表記や検品・受領系のスタンプなど「軍の管理表示」 | ブランドタグ+S/M/Lやインチなど現代表記 | 内側のウエスト周り、タグ/スタンプの寄り |
| 細かい作り | 実用優先の作り・補強のクセが残りやすい | 簡略化/現代的な作りになりやすい | バックポケット、前の開き、股周りの寄り |
| サイズ設計 | 無骨な落ち方など“軍パンらしいクセ”が残る個体がある | 売りやすいバランスに整えられやすい | 前後・横の全体、ウエスト〜股上 |
実物はWAIPERで見れます。
これ → 実物 フランス軍 1950~60年代 M-52 チノ
レプリカもWAIPERで見れます。
これ → WAIPER.inc フランス軍 M52 チノ
まとめ
以下の順で見れば、M52の実物とレプリカの違いが見分けやすくなります。
- 前期/後期を確認する(バックポケット)
- 内側のタグやスタンプを見る
- 作り(縫い方・補強・ポケット/前立て/股)を見る
- サイズ感が“現代寄り”になっていないかを見る
実物 フランス軍 M-52

早い話、実物はWAIPERで把握できます。
これ → 実物 フランス軍 1950~60年代 M-52 チノ
M52 レプリカのチノ

レプリカもWAIPERで把握できます。
これ → WAIPER.inc フランス軍 M52 チノ

