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モンスターパーカーの本物の見分け方!米軍実物とレプリカの違い

モンスターパーカー 本物 見分け方 ミリタリーファッション

モンスターパーカーの本物を見分けるには、内側のミリタリーラベルに記載された製品名・NSN(米軍管理番号)・製造元・契約番号を確認することが重要です。

米軍実物のモンスターパーカーは、特殊作戦部隊向け防寒システム「PCU(Protective Combat Uniform)」のLEVEL7 TYPE2に相当するジャケットです。

SEKRIなどの米軍向け製造企業が関わっており、米国政府の調達記録にもその名称や管理番号が残されています。

ただし、現在は本物に近いタグを備えた民間向け製品や復刻品も存在するため、ラベルの情報だけでなく、製品の仕様や製造経緯もあわせて確認する必要があります。

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モンスターパーカーの本物とレプリカの違い

比較項目米軍実物レプリカ・復刻品
製品の位置づけ米軍向けに調達・製造された装備米軍モデルを参考にした民間向け製品
正式名称PCU LEVEL7 TYPE2などMONSTER PARKAなど
NSN米軍管理番号が割り当てられているなし、または再現された番号の場合あり
契約番号政府契約品では契約番号を確認できる場合がある通常はメーカー独自の品番
製造元SEKRIなど米軍向け製造企業WAIPER.inc、HOUSTONなど
カラー初期型の代表例はAlpha GreenAlpha Green系、ブラック、コヨーテなど
表地初期型ではEPIC採用例があるPertex、ナイロンなど製品による
中綿PrimaLoft採用例があるPrimaLoft、Thinsulateなど
シルエット大型のロング丈実物を再現、または街着向けに調整
肘の補強初期型には補強加工が見られる再現・省略など製品による
軍への納入調達記録と個体情報を照合する民間向け製品は軍納入品ではない

※実物にも製造時期や型式による違いがあります。表は主に2000年代のAlpha Green系PCU LEVEL7 TYPE2を対象としています。

本物と復刻品の参考リンク

実際の形状やラベルを比較する場合は、米軍実物と復刻モデルの製品写真が参考になるぞ!!

米軍実物

米軍実物 PCU LEVEL7 TYPE2 モンスターパーカー|WAIPER公式

レプリカ・復刻品

WAIPER.inc PCU LEVEL7 TYPE2 モンスターパーカー WP1009|WAIPER公式

HOUSTON PCU LEVEL7 TYPE2 モンスターパーカー 50607|WAIPER公式

ラベルの正式名称を確認する

最初に確認したいのが、ジャケット内側のミリタリーラベルです。

米軍の調達資料では、モンスターパーカーに相当する製品が次の名称で記録されています。

PCU, Level 7 Loft Jacket — Type 2

また、2017年の米国連邦官報には、次の名称も記載されています。

Jacket, Loft, Extreme Cold Weather Level 7, Type 2, PCU, Army, Alpha Green

名称から読み取れるのは次の内容です。

表記意味
PCUProtective Combat Uniform
LEVEL 7防寒レイヤリングシステムの第7段階
TYPE 2大型のロング丈ジャケット
LOFT JACKET保温材を備えたジャケット
ALPHA GREENカラーの名称

本物の確認では、「MONSTER PARKA」という通称より、こうした軍の正式名称との一致が重要です。

なお、ラベルの文言は契約や製造時期によって異なる可能性があります。上記の表記と完全に一致しないだけで偽物とは判断できません。

NSN(米軍管理番号)を確認する

NSN(National Stock Number)は、米軍を含む米国政府の補給システムで使用される13桁の管理番号です。

米軍実物のモンスターパーカーにも、NSNが割り当てられています。

米国連邦官報(Federal Register)の2017年12月15日付資料には、PCU LEVEL7 TYPE2のNSNが記録されています。

米国政府資料で確認できるNSNの例

NSN製品名称・サイズ
8415-01-542-8496LEVEL7 TYPE2 / MR
8415-01-542-8498LEVEL7 TYPE2 / XL
8415-01-542-8499LEVEL7 TYPE2 / LL
8415-01-542-8500LEVEL7 TYPE2 / XL
8415-01-542-8502LEVEL7 TYPE2 / XS
8415-01-542-8497LEVEL7 TYPE1 / LR

※出典:Federal Register, Vol.82, No.240, December 15, 2017, p.59585。

最後の「8415-01-542-8497」は、TYPE2ではなくTYPE1として記録されています。

このように、番号が1桁違うだけで別の製品を示す場合があります。

NSNが一致すれば本物?

NSNが一致するだけでは、米軍実物と断定できません。

民間向けに製造された製品でも、元になった米軍モデルのNSNをラベルに記載している場合があるためです。

NSNは、その製品に対応する軍の品目を調べるための重要な情報ですが、個体の納入履歴まで証明するものではありません。

製造元と契約番号を確認する

米軍実物を見分ける際は、製造企業も重要な確認項目です。

SEKRIは米軍向けの製造実績がある

SEKRIの正式名称は、Southeastern Kentucky Rehabilitation Industries, Inc.です。

米国ケンタッキー州に拠点を置く製造企業で、PCU LEVEL7 TYPE2の製造に関係していました。

2007年7月20日付の米国連邦官報には、次の記録があります。

項目米国政府の記録
製品名PCU, Level 7 Loft Jacket — Type 2
製造元Southeastern Kentucky Rehabilitation Industries, Inc.
所在地Corbin, Kentucky
契約担当U.S. Army RDECOM Acquisition Center
契約担当所在地Natick, Massachusetts

この政府資料から、SEKRIがPCU LEVEL7 TYPE2の製造に関わっていたことを確認できます。

ただし、SEKRIの名前が付いた製品すべてが、米軍へ納入された個体とは限りません。

HALYSタグは本物の証拠になる?

HALYSは、SEKRIが展開していた装備ブランドです。

HALYSとSEKRIの両方の名前が付いたPCU LEVEL7も存在します。

しかし、ブランドタグに「HALYS」と記載されているだけでは、その製品が米軍へ納入された実物なのか、民間向けに製造された製品なのかは判断できません。

確認したいのは、ブランドタグとは別に付けられた製品ラベルです。

  • 製品の正式名称
  • NSN
  • 契約番号
  • 製造元

これらの情報を、米国政府の記録と照合します。

なお、同じ製造元の民間向け製品でも軍用型とよく似た仕様が使われることがあります。ブランド名だけで実物と民間品を分類しないことが重要です。

ジャケットの形状を確認する

モンスターパーカーの外観には、いくつか特徴があります。

特に2000年代のAlpha Green系PCU LEVEL7 TYPE2では、次のようなディテールが確認できます。

大きなロング丈シルエット

モンスターパーカーは、通常の防寒ジャケットと比べて非常に大きなシルエットが特徴です。

装備を着用した状態でも外側から羽織れるように設計され、後ろ身頃が長い構造になっています。

襟に収納できるフード

襟部分には収納式のフードが設けられています。

襟のファスナーを開けると、内部に収納されたフードを取り出せる構造です。

肘部分の補強

初期型のPCU LEVEL7 TYPE2では、肘部分に大きな補強加工が見られます。

経年によって、補強部分にひび割れが生じている個体もあります。

ただし、補強の形状や仕様は製造時期によって異なる可能性があります。

また、復刻品でも肘の補強を再現しているため、この部分だけでは本物と断定できません。

フロントの大型前立て

フロントジッパーの上には、大型の前立てが配置されています。

初期型では面ファスナーを備えた構造で、手袋を着用した状態でも開閉しやすい作りです。

こちらも復刻品で再現されていることが多く、外観上の確認項目のひとつとなります。

※以上の形状は、初期型の実物写真で確認できる特徴です。米軍の全調達年度・全型式に共通する識別規格と断定するものではありません。

素材から本物を見分けられる?

初期型のモンスターパーカーでは、次の素材構成が知られています。

部位初期型実物で確認できる素材例
表地Nextec EPIC
中綿PrimaLoft
裏地ナイロン

EPICは撥水性と防風性を重視した生地です。

PrimaLoftは化学繊維の断熱材で、濡れた状態でも保温性を維持するよう設計されています。

ただし、EPICとPrimaLoftが使われていれば本物というわけではありません。

民間向けの製品にも同様の素材を使用したものが存在します。

また、PCUは改良が続けられてきた装備システムです。異なる世代の製品を初期型の素材だけで判断することもできません。

パーカー」の本物を探す場合は、ロング丈のTYPE2に該当する製品か確認する必要があります。

米軍実物とWAIPERの復刻品を比較

WAIPER公式では、米軍実物のPCU LEVEL7 TYPE2と、同モデルを参考に製作された復刻品が掲載されています。

米軍実物 PCU LEVEL7 TYPE2

米軍向けに製造された実物のモンスターパーカーです。

Alpha Greenの大型ボディ、収納式フード、肘の補強、PrimaLoft中綿など、初期型特有の構造を確認できます。

商品写真では、軍用モデルの形状や細部を比較できます。

米軍実物 PCU LEVEL7 TYPE2|WAIPER公式

WAIPER.inc PCU LEVEL7 TYPE2(WP1009)

米軍のモンスターパーカーを参考にしたWAIPER.incの復刻モデルです。

実物の大型シルエットや収納式フード、肘の補強加工などを再現しています。

素材は以下の構成です。

  • 表地:PERTEX UNLIMITED
  • 中綿:PrimaLoft
  • 裏地:ナイロン

実物のNextec EPICとは表地の素材が異なります。

また、WP1009はWAIPER.incが製造する民間向けの復刻品であり、米軍に納入された実物ではありません。

WAIPER.inc モンスターパーカー WP1009|WAIPER公式

HOUSTON モンスターパーカー(50607)

HOUSTONがPCU LEVEL7 TYPE2を参考に製作した復刻モデルです。

ロング丈の大型シルエット、収納式フード、フロントの大型前立てなど、モンスターパーカーの外観を再現しています。

ただし、HOUSTONの民間向け製品であり、米軍実物ではありません。

HOUSTON モンスターパーカー 50607|WAIPER公式

本物を確認する際の注意点

米軍実物のモンスターパーカーを確認する際は、次の点に注意が必要です。

米軍放出品という表記だけで判断しない

商品説明に「米軍」「ミリタリー」「PCU」と記載されていても、復刻品や民間向け製品である場合があります。

MADE IN USAだけで判断しない

米国製の民間向け製品も存在します。

NSNが付いているだけで判断しない

NSNは軍の品目を識別する番号であり、個体が実際に米軍へ納入されたことを証明する番号ではありません。

外観だけで判断しない

現在の復刻品には、実物の形状を細部まで再現した製品もあります。

これらを踏まえると、タグ・製品名称・NSN・契約情報と、製品の来歴を組み合わせて確認する方法が確実性を高めます。

まとめ

モンスターパーカー 本物 見分け方

モンスターパーカーの本物を見分けるには、米軍の正式名称、NSN、製造元、契約情報を確認することが重要です。

特に次の情報が判断材料になります。

  • 製品名称: PCU LEVEL7 TYPE2
  • NSN: 米国政府資料に記録された品目番号との一致
  • 製造元: SEKRIなどの軍用衣料製造企業
  • 契約情報: 政府調達記録との照合
  • 形状: TYPE2特有の大型ロング丈と装備構造

ただし、ラベルの名称やNSNだけで、個体が米軍へ納入された実物と断定することはできません。

製品の正式名称・型式・素材・製造情報を総合的に確認することが大切です。

米軍実物と復刻品の形状については、以下の製品写真も参考になります。


参考資料

1. Federal Register, Vol.72, No.139(2007年7月20日)

PCU LEVEL7 TYPE2の製品名称と、SEKRIが製造に関係していた記録。

米国連邦官報 2007年7月20日・39787ページ

2. Federal Register, Vol.82, No.240(2017年12月15日)

PCU LEVEL7 TYPE1・TYPE2の製品名称、サイズ、NSN、Alpha Greenカラーと製造元SEKRIの記録。

米国連邦官報 2017年12月15日・59585ページ

3. U.S. Army — CPE Ground Soldier Systems FAQ

米軍制服の政府契約番号・NSN・ラベルについての公式説明。PCU専用資料ではなく、軍用衣料のラベルを理解するための補助資料。

米陸軍 CPE Ground Soldier Systems

本物の軍用製品の名称・NSN・製造元については米国政府の一次資料を基準とし、WAIPER公式などの日本のサイトは販売製品・復刻品の仕様確認に使用しています。