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A2 フライトジャケット 実物 見分け方|米軍資料をもとにレプリカと比較

A2 フライトジャケット 実物 見分け方 フライトジャケット

A-2フライトジャケットは、1931年に米陸軍航空隊で標準化されたレザーフライトジャケットです。

米陸軍航空隊の資料では、A-2は「Jacket, Flying, Type A-2」、仕様番号はSpec. No. 94-3040と記録されています。標準化されたのは1931年5月9日で、1943年4月27日にはLimited Standardへ変更されています。

現在はA-2を忠実に再現したレプリカも多いため、見た目だけで実物と判断するのは難しくなっています。

ここでは米軍資料と、スミソニアン国立航空宇宙博物館に残る第二次世界大戦期の実物A-2をもとに、見分けるポイントを確認します。

ミリタリーランド

昔からミリタリー好きで、実物・レプリカ・作品を幅広く紹介しています。実物は米国・ヨーロッパから個人輸入で入手した経験があります。

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A-2フライトジャケットの実物とレプリカ比較

確認する部分第二次世界大戦期の実物A-2レプリカ
ラベルTYPE A-2、DWG. NO.30-1415、契約番号、メーカー、サイズなど実物ラベルを再現したものもある
革米軍資料ではシールブラウンのホースハイドを記載ホースハイド、ゴートスキンなどさまざま
フロントジッパー式ジッパー式
ポケット左右2つのフラップ付きパッチポケット同型のほか、ハンドウォーマー付きもある
ポケットの留め具隠しスナップが基本隠しスナップを再現したものが多い
襟革製の襟。襟先にスナップ再現品では同じ構造のものも多い
肩ショルダーストラップあり精密レプリカでは再現される
袖口ニットニット
裾ニットニット
サイズ32〜54の偶数サイズ36、38などのほかS・M・L表記もある
内ポケット基本構造にはない現代向けに追加されている場合がある

ラベルの「DWG. NO.30-1415」を確認する

実物A-2を確認するときに重要なのが、襟の内側に付けられたスペックラベルです。

A-2の実物ラベルには、

TYPE A-2
DWG. NO. 30-1415

という表記が確認されています。

米軍のType Designation SheetではDrawing Numberが「31-1415」と記録されていますが、実際のA-2に付けられた仕様ラベルでは「30-1415」が使われています。

さらにラベルには、製造メーカーや契約番号などが記載されます。

大戦期には、

  • Rough Wear Clothing Co.
  • Aero Leather Clothing Co.
  • J.A. Dubow Mfg. Co.
  • Bronco Mfg. Co.
  • Perry Sportswear
  • Monarch Mfg. Co.
  • Star Sportswear
  • Cable Raincoat Co.

など複数のメーカーがA-2を製造しています。

そのため、メーカー名と契約番号の組み合わせが実際に存在したものか確認することが重要です。

たとえばRough Wearには「42-1401-P」「W535ac23380」など、Broncoには「W535ac29191」などの契約記録があります。

ただし、現在のレプリカメーカーも実物のラベルを細かく再現しています。

「30-1415と書いてあるから実物」という判断はできません。

実物A-2は左右にフラップ付きポケット

スミソニアン国立航空宇宙博物館が所蔵する第二次世界大戦期のA-2には、左右にフラップ付きパッチポケットが付いています。

ポケットのフラップは隠しスナップで留める構造です。

大戦期A-2の基本形には、横から手を入れるためのハンドウォーマーポケットはありません。

一方、現代向けのA-2タイプには、フラップポケットの横から手を入れられる構造を追加した製品があります。実際にNational WWII Museumで販売されているA-2タイプにもサイドエントリー式のハンドウォーマーポケットが追加されています。

そのため、

フラップポケットの横に手を入れる開口部があるか

は確認しやすいポイントです。

革はシールブラウンのホースハイドが基本資料に記載

U.S. Army Air ForcesのClass 13 CatalogではA-2について、

シールブラウンのホースハイド

と記録されています。

さらに袖口と裾についてはニットを使用することが記載されています。サイズは32から54までの偶数サイズです。

スミソニアンが所蔵する実物A-2でも、シールブラウンのホースハイド、ウール製ニットの袖口と裾が確認できます。

ただし、革の種類だけで実物かレプリカかを判断することはできません。

大戦期の実物としてゴートスキンを使用した個体も確認されているため、「ホースハイドなら実物」「ゴートスキンならレプリカ」という見分け方はできません。

襟は革製で襟先にスナップがある

A-2ではA-1に使われていたニット襟から、革製の襟へ変更されました。

スミソニアン所蔵の実物A-2にも、革製の襟と襟先のスナップが確認できます。

肩にはショルダーストラップが付きます。

この革製の襟・襟先のスナップ・ショルダーストラップもA-2の基本的な構造です。

袖口と裾はニット

米軍のClass 13 Catalogでは、A-2の袖口と裾にニットを使用することが記録されています。

スミソニアンに残る複数の実物A-2でも、袖口と裾には茶色のウール製ニットが使用されています。

ただし古い実物では、長年の使用によってニットが交換されている場合があります。

そのため、ニットだけを見て製造時の状態かどうかを判断することはできません。

ジッパーだけで実物と判断しない

A-2ではフロントにジッパーが採用されています。

スミソニアン所蔵品でも、前面中央に金属製ジッパーが確認できます。

ただし現在の精密レプリカには、大戦期の形状を再現したジッパーを使用しているものがあります。

そのため、

「古い形のジッパーだから実物」

とは判断できません。

ジッパーだけを見るのではなく、ラベルに記載されたメーカー・契約番号と、その契約で使われていたディテールが一致しているかを見る必要があります。

実物A-2は1か所ではなく全体で見分ける

A-2にはメーカーや契約ごとに細かな違いがあります。

さらに現在は、大戦期の契約番号やラベル、革、ジッパー、縫製まで再現したレプリカが存在します。

そのため実物を見分けるときは、

ラベル
↓
メーカー
↓
契約番号
↓
革
↓
襟
↓
ポケット
↓
ジッパー
↓
縫製

というように、複数の部分がその契約のA-2として整合しているか確認する必要があります。

特にラベルの「DWG. NO.30-1415」だけを根拠に実物と判断しないことが重要です。

A-2フライトジャケットの実物を探す

A-2の実物を探すなら、軍放出品やヴィンテージを扱うミリタリーショップを確認する方法があります。

WAIPER公式では現在、第二次世界大戦期の「WW2 US ARMY AIR CORP A-2 フライトジャケット」が販売されています。

米陸軍航空隊時代のA-2で、サイズ38。大戦期のA-2そのものです。

WW2 US ARMY AIR CORP A-2 フライトジャケット

A-2のレプリカを探す

大戦期の実物A-2は希少で価格も高いため、実際に着用する目的ならレプリカも選択肢になります。

WAIPER公式では、HOUSTON 8173 A-2 レザー フライトジャケットが販売されています。

表地には馬革を使用し、A-2らしいフラップポケットやレザー襟、フロントジッパーなどを再現した現行モデルです。

サイズは38(M)〜44(XXL)。ブラウンとブラックがあります。

実物のような経年変化を楽しみながら着たい場合は、こうしたホースハイド製のA-2も探しやすくなっています。

HOUSTON A-2 フライトジャケット