A-2とG-1の大きな違いは、A-2は米陸軍航空隊系、G-1は米海軍航空隊系のフライトジャケットとして発展したことです。
| 比較 | A-2 | G-1 |
|---|---|---|
| 主な軍種 | 米陸軍航空隊・米陸軍航空軍 | 米海軍・海兵隊系 |
| 登場 | 1931年 | 1947年に「G-1」の名称が登場 |
| ルーツ | Type A-1 | M-422 |
| 襟 | レザー製のシャツ型襟 | ムートン系のファー襟 |
| 代表的な革 | ホースハイド | ゴートスキン |
| 肩 | エポレットあり | 基本的にエポレットなし |
| 背中 | シンプルな構造 | アクションプリーツあり |
| ポケット | 左右にフラップポケット | 左右にフラップポケット |
| 袖口・裾 | ニットリブ | ニットリブ |
A-2は、革製の襟とエポレットを備えた比較的シンプルなデザインです。
米国立航空宇宙博物館が所蔵するA-2でも、ホースハイドのボディ、革製襟、肩のエポレット、左右のフラップポケット、ニット製の袖口と裾が確認できます。
一方のG-1は、ファー襟と背中のアクションプリーツが大きな特徴です。
米海軍歴史遺産司令部が所蔵するG-1には、ブラウンレザー、ファー襟、ウール製の袖口と裾、左右のフラップポケットが確認できます。
A-2とG-1はどちらが古い?
歴史的には、A-2のほうが古いフライトジャケットです。
A-2は1931年
A-2は米陸軍航空隊のフライトジャケットとして1931年に登場しました。
米国立公文書記録管理局(NARA)所蔵資料を複製した米陸軍仕様書「Specification No. 94-3040」には、
JACKETS, FLYING Type A-2
と記載されています。
仕様書ではA-2をホースハイド製のフライトジャケットとして規定しています。
スミソニアン国立航空宇宙博物館も、1931年に米陸軍航空隊がA-1を改良し、ジッパーフロントと革製襟を採用した新しいジャケットを「Type A-2」としたことを説明しています。
G-1のルーツは1940年のM-422
G-1は突然登場したわけではなく、米海軍のレザーフライトジャケットから発展しています。
系譜は大きく、
M-422 → M-422A → AN-J-3A → 55-J-14 G-1 → MIL-J-7823 G-1
と続きます。
G-1の直接的なルーツとなるM-422の仕様は1940年に登場しました。
その後、1947年の海軍航空仕様「55-J-14」で、正式にG-1の名称が使われるようになります。1951年にはMIL-J-7823系列へ移行しました。
つまり、
1931年:A-2
1940年:M-422(G-1のルーツ)
1947年:55-J-14 G-1
という順番です。
G-1のルーツであるM-422と比較しても、A-2のほうが約9年早く登場しています。
まとめ
A-2とG-1は、どちらも米軍を代表するレザーフライトジャケットですが、系統とデザインが異なります。
A-2
- 米陸軍航空隊系
- 1931年登場
- 革製のシャツ型襟
- エポレットあり
- シンプルな背面構造
G-1
- 米海軍航空隊系
- ルーツは1940年のM-422
- G-1名称は1947年
- ファー襟
- 背中にアクションプリーツ
歴史的には、A-2のほうが先に登場したフライトジャケットです。
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