Schott(ショット)の141と641は、どちらもスタンドカラーを採用したシングルライダースジャケットです。
見た目はよく似ていますが、最大の違いは革の種類と仕上げ方にあります。
141は柔らかく自然な質感のネイキッドカウハイド、641は硬めで光沢のあるステアハイドを使用しています。
さらに、裏地の素材やサイズ展開にも違いがあります。
Schott米国公式・日本公式の情報をもとに、141と641の違いを比較します。
Schott 141と641の違い【比較表】
| 比較項目 | 141 | 641 |
|---|---|---|
| 革素材 | ネイキッドカウハイド(牛革) | ステアハイド(牛革) |
| 革の仕上げ | ネイキッド仕上げ | 表面加工されたポリッシュ仕上げ |
| 革の硬さ | 比較的柔らかい | 硬め |
| 革の光沢 | 控えめな半マット | 光沢がある |
| 新品時の着心地 | 比較的しなやか | 硬さを感じやすい |
| 革の厚み・重量区分 | 3~3.5oz | 3~3.5oz |
| 水への耐性 | 表面が比較的自然な仕上げ | 表面加工による保護性がある |
| 基本裏地(米国公式) | ポリツイル | ナイロン |
| 着脱式ボアライナー | あり | あり |
| シルエット | クラシックなレーサースタイル | 2013年に袖や胴回りの設計を修正 |
| 着丈展開(米国公式) | レギュラー・ロング | スタンダード |
| カラー展開(米国公式) | ブラック・ブラウン | ブラック |
| 生産国 | アメリカ | アメリカ |
※Schott米国公式の141 Classic Racerと641 Classic Steerhide Cafe Racerを比較しています。国内仕様や製造時期によって裏地・寸法などが異なる場合があります。
141と641の商品写真・ディテールはこちら
Schott 141と641の主な違い
革素材の違い
141と641の最も大きな違いは、使用している牛革の仕上げ方です。
141:ネイキッドカウハイド
141には、ネイキッドカウハイドが使用されています。
Schott米国公式によると、革の自然な表情を残したアニリン仕上げで、ステアハイドよりも柔らかな手触りが特徴です。
表面の光沢も控えめで、革本来のシボや質感が見えやすくなっています。
日本国内の販売店では「オイルドカウハイド」と表記されることもありますが、Schott米国公式では「Naked Cowhide」と表記されています。
641:ステアハイド
641には、ステアハイドが使用されています。
表面に仕上げ加工が施されており、141と比べて硬く、光沢のある質感です。
Schott公式では、新品時の硬さを「Very Stiff(非常に硬い)」と表現しています。
ただし、着用を重ねることで革が柔らかくなり、体になじんでいく素材です。
革の硬さと着心地の違い
Schott米国公式では、141と641の革の硬さを次のように分類しています。
| 革の硬さ | 141 | 641 |
|---|---|---|
| 公式評価 | Medium(中程度) | Very Stiff(非常に硬い) |
141は、新品の状態でも比較的しなやかで、身体の動きになじみやすい革です。
一方、641は新品時に革の硬さが強く、着用を重ねることで徐々に柔らかくなります。
なお、Schott公式に記載された革の重量区分は、どちらも3~3.5ozです。
そのため、141が柔らかいからといって、必ずしも革が薄いわけではありません。
主な違いは、革の厚みよりも仕上げ方による硬さと質感です。
革の光沢と経年変化の違い
141と641は、革表面の仕上げが異なるため、新品時の見た目にも違いがあります。
141は、革本来の自然な表情を残した半マットな質感です。使用に伴って革がなじみ、自然なシワや風合いが現れます。
641は表面加工によって光沢があり、着用を重ねることで硬さが取れ、シワや光沢の変化が現れます。
また、Schott公式では641の表面加工について、ネイキッドカウハイドと比較して水に対する保護性が高いと説明しています。
ただし、防水仕様ではないため、長時間濡れた状態での使用はどちらも避ける必要があります。
サイズ感・シルエットの違い
141と641は同じスタンドカラーのシングルライダースですが、サイズ設計を完全に同一として扱うことはできません。
641については、Schott日本公式が2013年モデルから袖の作りや胸から裾にかけてのシルエットを修正したと説明しています。
一方、141はSchott米国公式でクラシックなレーサースタイルとして展開されています。
また、141には通常丈に加えて、着丈の長いロングモデル(141L)が設定されています。
米国公式の着丈展開は次のとおりです。
| 項目 | 141 | 641 |
|---|---|---|
| 通常丈 | 約66cm(26インチ表記) | スタンダード丈 |
| ロング丈 | 約71cm(28インチ表記) | 米国公式の商品ページに設定なし |
※インチ表記はメーカーのモデル区分です。実際の着丈はサイズや採寸位置で変わります。
なお、141と641を同じサイズ番号で比較しても、身幅・肩幅・袖丈まで一致するとは限りません。
ライナーと裏地の違い
141と641は、どちらも着脱式のパイル(ボア)ライナーを備えています。
したがって、ライナーを取り外せるかどうかは両モデルの違いではありません。
ただし、米国公式の商品仕様では、ライナーを取り外した状態の基本裏地に違いがあります。
- 141: ポリツイル素材の裏地
- 641: ナイロン素材の裏地
なお、日本公式で販売されている641(品番7825950037)には、ポリエステル100%の裏地が記載されています。
裏地の素材は、国内外の商品仕様や製造時期によって表記が異なる場合があります。
外観のデザインに違いはある?
141と641は、基本的なデザインが非常によく似ています。
共通する主なディテールは次のとおりです。
- スナップボタン付きスタンドカラー
- フロント中央のジッパー
- 左胸のジッパーポケット
- 左右の腰ポケット
- 袖口のジッパー
- 背面のアクションプリーツ
- 脇下の可動域を確保する構造
- 腰部分のアジャスターベルト
そのため、141と641を外観だけで見分けるのは簡単ではありません。
判別する際は、革の光沢や硬さに加えて、内側の品番ラベルを確認する必要があります。
まとめ|Schott 141と641の違い
Schottの141と641は、基本的なデザインが共通するシングルライダースジャケットです。
最大の違いは、革素材の仕上げ方にあります。
- 141: ネイキッドカウハイドを使用。比較的柔らかく、光沢を抑えた自然な革の質感が特徴。
- 641: ステアハイドを使用。新品時は硬く、表面加工による光沢が特徴。
そのほか、基本裏地の素材、サイズ設計、着丈やカラーの展開にも違いがあります。
一方、どちらも着脱式ボアライナーを備え、スタンドカラーやポケット配置などの基本構造は共通しています。
Schott 141・641の商品写真と仕様



