Schott(ショット)の642と643は、どちらも襟付きのシングルライダースジャケットです。
最大の違いは着丈です。642は短めの着丈、643は642をベースに着丈を長くしたモデルです。
どちらもSchottの定番シングルライダース「641」をルーツとしており、襟の形状やレザー素材など、基本的なデザインには共通点があります。
Schott 642と643の違い【比較表】
| 比較項目 | 642 | 643 |
|---|---|---|
| ベースモデル | 641 | 642 |
| 着丈 | 短め | 642より長い |
| シルエット | ショート丈が特徴 | 着丈を延長したシルエット |
| 襟の形状 | 折り襟 | 折り襟 |
| レザー素材 | ステアハイド(牛革) | ステアハイド(牛革) |
| フロント | シングルジップ | シングルジップ |
| 胸ポケット | ジッパー付き | ジッパー付き |
| 腰ポケット | 両側にジッパー付き | 両側にジッパー付き |
| 袖口 | ジッパー仕様 | ジッパー仕様 |
| ライナー | 着脱式ボアライナーを備えた仕様あり | 着脱式ボアライナー |
| 生産国 | アメリカ | アメリカ |
※642は過去に製造された個体を含みます。製造年代による細部の仕様差はあり得るため、表は両モデルの代表的な仕様を比較しています。
Schott 642・643の製品写真と仕様
Schott 642と643の最も大きな違いは着丈
642と643を区別するうえで重要なのが、ジャケットの着丈です。
642は、スタンドカラーの641を襟付きに変更したモデルです。
その642をベースに、着丈を長くしたのが643になります。
この違いは、両モデルを企画したショップ「Jalana(ジャラーナ)」の製品説明でも確認できます。
642は短めの着丈
642は、腰まわりが比較的コンパクトに収まるショート丈のシルエットです。
ライダースジャケットらしい短めの着丈が特徴で、袖丈に対してボディが短く見えるバランスになっています。
643は着丈を延長したモデル
643は642の着丈を長くし、全体のシルエットを変更したモデルです。
腰まわりを覆う範囲が広がり、642よりも縦方向に長いシルエットになっています。
なお、642から643への変更について、着丈を一律何cm延長したかを示す公式の比較寸法は確認できません。数値で比較する場合は、同サイズ・同年代の製品実寸を見る必要があります。
Schott 642と643の着丈を実寸で比較
実際に掲載されているサイズ38の製品実寸を見ると、次のようになります。
| モデル | サイズ | 着丈 |
|---|---|---|
| 642 | 38 | 約60cm |
| 643 | 38 | 約64cm |
642はトレファク掲載の中古個体、643はWAIPER掲載の製品寸法です。
この2点では約4cmの差があります。
ただし、この4cmがすべての642と643に共通する設計上の差という意味ではありません。 製造時期や個体差、採寸方法の違いも考慮する必要があります。
Schott 642と643の革質に違いはある?
代表的な642と643は、どちらもステアハイドを使用しています。
ステアハイドは牛革の一種で、Schottのライダースジャケットにも長く採用されている素材です。
両モデルは同じ系統のレザーを使用しているため、642が柔らかい革で643が硬い革というような、素材による基本的な区別はありません。
ただし、製造年代や革の状態によって、実際の硬さや質感は異なることがあります。
Schott 642と643の襟・ポケット・ライナーの違い
着丈以外のディテールには共通点が多くあります。
襟の形状
642と643は、どちらも折り襟を採用しています。
スタンドカラーを特徴とする641とは異なり、シャツのような襟が付いているのが両モデルの特徴です。
ポケットと袖口
代表的な仕様では、642と643の両方に左胸のジッパーポケット、左右の腰ポケット、ジッパー式の袖口が採用されています。
そのため、ポケットの数や袖口のデザインよりも、着丈のバランスが両モデルを比較するポイントになります。
裏地とライナー
642には、着脱式のボアライナーを備えた製品が存在します。
643も着脱可能なボアライナーを採用しています。
ただし、古い642の個体と現行の643ではライナーの素材や仕様が異なる可能性があるため、両モデルの全製造年代で完全に同一とは断定できません。
Schott 642と643の誕生した経緯
642と643は、日本のショップによる別注から誕生したモデルです。
Jalanaの説明によると、同店が米国Schott社に依頼し、641の襟付きモデルとして製作したのが642です。
さらに、その642の着丈を延長して誕生したのが643になります。
両モデルはその後、Schottのカタログにも掲載されました。
つまり、642と643の違いは、同じ襟付きシングルライダースをベースとした着丈の変更にあります。
Schott 642HHは通常の642とは異なる
Schott米国公式では、「642HH」という品番のジャケットも紹介されています。
642HHはホースハイド(馬革)を使用した別モデルです。
この記事で比較しているステアハイド製の642とは仕様が異なるため、型番の末尾まで区別する必要があります。
まとめ|Schott 642と643の違い
Schott 642と643の最大の違いは着丈です。
- 642: 641を襟付きに変更した、短めの着丈が特徴のシングルライダース。
- 643: 642の着丈を長くし、シルエットを変更したシングルライダース。
代表的な仕様では、ステアハイド、折り襟、ジッパーポケット、着脱式ボアライナーなど、多くのディテールが共通しています。
したがって、642と643は革の種類や襟の形で区別するモデルではなく、着丈とそれに伴うシルエットの違いが中心となります。
実際の製品写真や寸法は、以下の商品ページで確認できます。
参考資料


